クリスマスの頃から

私はいわゆる「できちゃった婚」です。
大人になると、子供のとき最も嫌って居た者になる、とは言いませんが、自分ではまったく予想してない(あたりまえだよ)人生です。

妊娠のショックはものすごく大きかった。
でも発覚以前に、子供が宿った頃、なんだかとても平和で幸福な心境で足がフワフワと浮かんでいるようで、
これはなんだろう?と思いながら、クリスマス前の街を歩いてたのを覚えている。

リース
体調が悪くなり、そのまま総合病院で内科、婦人科と診察を受けた。
先生:「貧血は子宮が関係している事も多いからねえ。」上からエコー。
先生:「あらー、これは随分かわいい子宮だねぇ、え、あれ~」
 私:(?そんな小さいのか?)
先生:「あ、これは、妊娠してるな...。」
 私:「え、ほんとですか?」(額に手をやる)
先生:「内診で見るからね」
 私:「ハイ」ショックで足がフラフラする。
 歯医者さんのような上昇するイスに座り、体温計みたいなもので内診のエコーを見る。
で!!ここが問題!
先生:「あ、こりゃ死んでるな...。」
 私:(えぇ~!!)
 この先生は、心音がまだとれない週数の胎児を見て【死んでる】と言ったのです。
このおかげで、それから二日ぐらいでもちろん心音がとれましたが、
どこか障害でるのでは?産む、産まないの議論まで発展してしまいました。とんだ人騒がせです。

旦那さんも私も、夢を追っかけてるタイプで、そっちに生活のウエイトを置いて居たから、結婚はしないと公言していたが、なんだかんだ揉めつつ、6年位付き在っていた。
カフェで待ち合わせて相談した。
今は...という話になり、自分も子供を持つのが怖いし、彼の負担を考えたら絶対産むわ!なんて言い切れず、口ではそうだよね、と言ったけど
(好きな人の子供を授かったのにどうして)
と思ったら涙が勝手に出てとまらなくなった。
色々調べ、明日は病院と言うとき、はたと気付いた。
お金、ない。
じつはこの数日前、旦那さんは大金を紛失していて、(無く成り方がものすごく不思議なのだが)
今となってはそれがなければ...と恐ろしくなる。
義妹さんに相談(ありあの天使一号)、いとこのお姉さんの説得(ありあの天使二号)などが入り、
これがなにかいいことになるはず...と決断した。
ここからありあの強運は始まる!


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